テレワークでうつが増加しているのはなぜ?原因や症状を知って予防しよう!
新型コロナウイルスの流行抑制をきっかけに、テレワークが推奨されるようになりました。
テレワークが社会に浸透する一方で、コミュニケーション不足や誰にも会えないストレスから、うつになる人が増えています。
寝ても身体が重く、やる気がでない、仕事に向き合うのが嫌になったことはありませんか?
長く続く不調は、身体からの危険信号かもしれません。
今回は、コロナか増えている『テレワークでのうつ』について、症状や原因など、テレワークをする人に向けてお伝えします。
テレワークで「うつ」が増加している?
長期に渡るテレワークでのストレスを感じ、うつを発症する人が増加傾向にあります。
なぜなら、テレワークが導入され、人と顔を合わせる機会が減ったことによりコミュニケーションを取ることが難しくなったからです。
『私だけ仕事時間が少ないんじゃないか』
『上司は仕事の出来栄えをどう思っているのだろう』
などと無理して仕事を頑張ってしまうことは、ときに身体を壊してしまうことにつながります。
目次
テレワークでうつや精神障害を感じる人が5割以上に
うつ病の可能性が高い年齢層を調査した記録があります。
調査によると、20代の若い層がうつを発症する可能性が高い結果になっています。
なぜなら、緊急事態宣言の影響で、活動の自粛や、誰かと顔を合わせることもできず、孤独を感じる傾向があるからです。
ストレスからお酒が進んだり、朝ダラダラしてしまい起きれないこともありますよね。
また、20代の中には、入社後すぐテレワークになってしまい、聞きたいことが気軽に質問できない環境になってしまったことへの不安や、コミュニケーションの取り方でストレスが溜まることもあるのです。
全年代では、比較的女性のほうがうつを発症しやすい傾向にあるようです。
【参考】
そもそも「うつ」って?
うつは、辛い気分の日が長く続くなどの症状が見られる気分障害の1つです。
ほとんどが、過度に抱え込んだストレスが原因で引き起こされる症状だと言われています。
症状が酷くなると生活困難になることもあり、放置すると危険な病気です。
しかし、自己診断で、「自分はうつだ!」といいきれる人もいないでしょう。
症状が重くなる前に、どのように気づけば良いのでしょうか。
次の章では、もしかしたらうつかもしれないと気づけるような症状の例をご紹介します。
テレワークで起こるうつの症状
テレワークの普及もあり近年うつは、誰にでも起こりえる、とても身近な病気になってきました。
テレワークでうつになると、どのような症状が現れるのでしょうか?
あくまでも例として、確認してみてください。
①心の症状
①心の症状には、何をしても憂鬱で、心にハリが出ないことがあります。
何もないのに焦ってしまうことや、無性にイライラする症状が現れる場合もあるでしょう。
ボーっとしてしまったり、憂鬱な気分が2週間以上続くような場合には、うつの可能性が高いです。
②身体の症状
②身体の症状には、倦怠感、寝ても疲れる、頭痛、動機、めまいなどがあります。
その他、食事中に胃がムカムカする、食欲不振、過食の症状が現れる場合もあり、人によって様々です。
テレワークうつの兆候はあるの?
前より仕事に集中できない、誰にも会いたくない、喉が詰まった感じがするときは、うつの兆候かもしれません。
もしかしてと思ったかたは、厚生労働省のストレスセルフチェックを行ってみてください。
【参考】
5分でできる職場のストレスセルフチェック(https://kokoro.mhlw.go.jp/)
なぜテレワークうつになるの?5つの原因
テレワークは場所を問わず仕事ができるため、自由な働き方でありますが、場合によってはストレスを抱え込んでしまうこともあります。
なぜテレワークうつになるのでしょうか?
一日中自宅にいるため仕事と生活のオンオフが難しい
テレワークをする場合、仕事と生活の区別を付けることが難しいですよね。
ついつい、仕事の終わりが定まらず、長時間仕事をしてしまうことがあります。
朝から晩まで仕事のことが頭から離れず、常に仕事のことを考えてしまうので、結果脳のオンオフができなくなっているのです。
生活のリズムが崩れる
コロナ流行前は、毎朝決まった時間に出勤し、ある程度の時間になったら自宅へ変える、規則正しい生活をしていたかもしれません。
しかし、テレワークになると、生活にメリハリがなくなり、不規則な生活になりがちです。
起床時間や就寝時間が不規則な生活を続けていると、生活リズムが乱れてしまいます。
その結果、体調不良や憂鬱感を引き起こしてしまうのです。
運動不足
テレワークになり、職場へ通勤することがなくなりました。
当然、意識して身体を動かしたり、ジムで運動をしない限り、一日の運動量は下がってしまいます。
運動量が下がり、長時間同じ体勢でいることから、血行不良や肩こりを引き起こし、身体の痛みがストレスへとつながります。
運動不足を解消することは、ストレスの軽減にもつながりそうですね。
コミュニケーションをとるのが難しくなった
テレワークが普及したことにより、仕事仲間との連絡ツールはメールやビデオ通話などに置き換わりました。
しかし、スムーズな連絡ができないことが大きなストレスへとつながります。
時々バグってしまうテレビ電話画面や、聞き取りにくい相手の声、返事が来るまでのタイムラグなど、連絡時に起こる問題は様々です。
メールでは相手の表情が分からず、細かいニュアンスを理解することにも困りますよね。
また、「質問することが、作業の邪魔になるかもしれない」と思うあまり、連絡できないこともあります。
意思疎通がうまくいかないと、コミュニケーション不足に陥ってしまいます。
孤独な環境
会話をすることがなくなり、人とのふれあいがなくなることで不安は大きくなります。
コミュニケーション不足から、孤独を感じる人が増えてしまうのです。
テレワークうつにならないための対策5つ
うつになる原因を早めに解決していきましょう。
どのような対策があるのでしょうか?
仕事をする空間を分ける
テレワークのために、新しく部屋を借りることはなかなか難しいですよね。
個室を借りなくても、まずは食事をする机と仕事をする机を分けることから始めてみてはいかがでしょうか。
仕事と生活の空間を分けることによって、業務に集中でき脳にメリハリができます。
また、デスク周りを自分好みにすることで、モチベーションもあがりますね。
規則正しい生活をする
生活リズムの乱れは、うつの症状でもある『憂鬱な気分』の原因になります。
また、起床・就寝時間の乱れが積み重なり、自律神経が不安定になることは寝つきが悪い原因にもなります。
規則正しい生活をすることが大切です。
まずは決まった時刻に起きることから始めてみてはいかがでしょうか。
ゆっくり入浴する
長時間同じ体勢でいることで、血行不良や肩こりを引き起こしている身体を、リラックスさせましょう。
好きな音楽をかけながらお風呂に入ることもいいですね。
意識的にパソコンや、スマートフォンと離れ、リラックスさせることが大切です。
誰かと会話をする
自分の気持ちを話すことはストレス解消につながり、結果的にうつを予防することにつながります。
テレワークで面と向かってコミュニケーションをとることが難しい中、積極的にオンライン上でのコミュニティーに参加してみてはいかがでしょう。
とにかく、話すことを意識してみてください。
【参考】
https://mbp-japan.com/hyogo/yukimigoro/column/5093873/
<h4>うつになる前に専門家に相談する</h4>
色々な方法を試しても調子が上がらない、自分はうつかなと思ったら、取り返しのつかない状態になる前に専門家に相談することが大切です。
相談窓口案内(https://kokoro.mhlw.go.jp/)
テレワークうつで休職する制度はある?
うつ病になり休職しないといけなくなった場合の、休職制度は職場ごとで様々です。
まずは精神科医や主治医のもとで診断をしてもらい、診断書を発行してもらいましょう。
診断書をもとに、職場の就業規則を確認し、家族や上司に相談します。
まとめ
ついつい頑張ってしまいがちなテレワークですが、自分が思っている以上にメンタルの疲労が溜まっていると感じました。
それに、20代でうつになる可能性が高い結果には驚きました。
沢山のストレスを感じやすい社会ですが、『うつかもしれない』と思ったときが、うつを治すきっかけにつながります。
自分自身の心と身体の状態を常にチェックしておく必要があるのではないでしょうか?