• 公開日:2020/02/08(最終更新日:2022/04/08)

退職代行は逃げでも甘えでもない!正しく使えば賢い手段です


退職代行に関して世間では、

「退職代行を使うことはよくない。」「退職代行を使うのは甘えだ。」「逃げだ。」「無責任だ。」

肯定的な意見よりも批判的な意見の方が多く見られる気がします。

そんな意見を聞くと、自分が間違っているのではないか。使用してしまったら道を踏み外してしまうのではないかと考えてしまう人もいます。

会社を辞めたくても辞めれない状況に追い込まれている人が、こういった批判で退職代行を使うことを避けるようになってしまったら辛い状況を解決できません。

現状を変えようという思いで退職代行を使うことは決して悪い事ではありません。

退職代行を使うのは甘えでも逃げでもありません。

退職代行は甘えでも逃げでもなく、賢い手段

退職代行で会社を辞めることが賢い手段?なんで?

仕事を辞めたくても辞められない状況にいる人が、退職代行業者を使用して退職することは、時間を無駄にしないための賢い手段です。

仕事を辞める時にする手続きや話し合い、会社の引き伸ばし交渉等は意外と時間がかかります。

既に辞めようと思っている会社での時間ほど長く感じます。時間をかけるメリットもありません。

本人が退職を申し出れば、会社側も引きとめる余裕ができます。時間を賢くつかうためにも、退職代行は使えるのです。

よく考えて行動する人にこそ退職代行を使う意義がある。

退職は労働者の権利

退職は民法で定められた労働者の権利です。本来であれば、退職の申し出を会社が却下することはできません。退職を申し出て2週間で退職が可能です。

一方会社の社内規定でも退職についての項目があります。一般的な規定で退職の申し出は1か月~3か月前に行うように定められています。

民法と社内規定。どちらが優先されるかという問題ですが、一般的に民法が優先されます。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
2 期間によって報酬を定めた場合には、解約の申入れは、次期以後についてすることができる。ただし、その解約の申入れは、当期の前半にしなければならない。
参照元:民法

「退職代行は甘え。」を気にすることはない

本来批判的な意見を気にする必要はないです。でも、どうしても気になってしまいますよね。

行動を起こすときに、外野は嫉妬や劣等感から批判をしてあなたの足を引っ張ろうとします。

批判的な意見を気にしなくてもいいんだ!という思いを持ってもらいたいです。

基準は何ですか?

逃げ、甘えの基準は何ですか?

誰かが「転職することは逃げだ。」と言っていても、それが基準にはなりません。その人がそう思っていたとしても、ただの個人の主観でしかありません。

逃げだとか甘えに決められた基準などはありません。個人の主観で基準が決められていることです。

もしあなたが、退職代行を使用することを甘えや逃げだと感じたのなら、その通りです。しかし、そう思った上で、退職代行を使用することも悪い事ではないです。その失敗の経験から、あなたがだめだと感じたのなら改善すればいいだけです。

逃げも甘えも悪ではない

逃げや甘えと言えば悪いイメージばかり先行しますが、実はそんなことはありません。逃げたならその続きが必ずあります。

仮に退職代行を利用することが逃げだと仮定します。

退職代行を利用しました。はい、あなたの人生はそこで終わりです。

違いますよね?

退職したらその先があります。スキルアップのための転職もあります。職場で経験した辛い思いをきっかけに起業するかもしれません。これからの行動でいくらでもいい方向に向かっていくことができます。

退職は先に行くための手段でしかありません。

退職代行は違法だという声はなぜ生まれる?

退職代行は違法だという声は、社員に辞められたら困る会社側から上がっているものではないでしょうか。退職代行は違法ではありません。

退職代行の広まりとともに、会社側も「退職代行対策」を用意しています。この対策は、ひ弁行為という違法行為を引き合いに出すものです。

ひ弁行為とは?

ひ弁行為を簡単に言うと

弁護士以外の人物が報酬を目的として、法律相談や第三者の代理を行うことです。

では、退職代行サービスはひ弁行為を行っているか?と言われると、そうではありません。

退職代行と非弁行為についてはこちらの記事に詳しく書いてあります。

退職代行は会社に迷惑がかかる?→会社が(我々に)迷惑をかけているから退職代行を使う

辞める会社で残って働く人に迷惑がかかると批判する人もいます。

これは退職代行を利用してもしなくても、退職する時点で多少迷惑は掛かるものです。

そもそも会社は人が一人抜けただけで、仕事が回らなくなることはありません。(まともな会社であれば。)あなたが退職したことで会社が回らなくなるのであれば、それは会社の責任で、あなたに責任はありません。

人手不足の会社ほど退職の際に残るように引きとめてきます。今いる社員でどうにかしていこうという気持ちを捨てきれないのです。強引な引きとめで辞められない人は、辞められない嫉妬から「退職代行は甘え。」と言います。悪循環です。

退職代行を利用したことで悪い印象を与えない?

転職先の印象はどうなる?

世間一般的な意見では、退職代行=なんとなくよくないもの、という認識があることは事実です。転職活動をする上でも気になる面であるかと思います。

退職代行を使ったことが、転職先に伝わることはまずないでしょう。退職代行業者は個人情報を守ります。転職先に退職代行を利用したことをわざわざ知らせることはありません。

転職活動中の面接で、退職理由を聞かれることはあっても、退職代行を使ったかという点を重要視する企業もないでしょう。もし仮にその質問をされたとしたら、その企業には退職代行を使われては困る”なにか”があるのではないでしょうか?

退職代行が転職の邪魔をすることはありません。

何度も言います。退職代行は逃げでも甘えでもないです。

  • 退職代行は賢い手段
  • 逃げ、甘えは自分で決める
  • 退職代行は違法ではない
  • 退職代行を利用しても転職に支障はない

会社に入社するときには誰も文句を言わないのに、辞めるとなると色んなことを言われます。

「働かせてもらえることに感謝するべき。」貧しかった日本を支えてきた年代の方々がこういった意見を持つのは仕方がない事と思います。時代を遡れば第二次世界大戦終戦から、日本では終身雇用制度が広まりました。就職して働けば一生暮らすことができる。続けていれば年功序列で給料も増える。貧しい思いをしなくてすむから、働かせてくれる企業に感謝すべき。当時であればこれが正しい事だったのかもしれません。

この終身雇用は日本型雇用ともいわれています。そして長く続いてきたその歴史も終わる時が来ています。

働き方の多様化が認められつつあります。自分に合った働き方を探す人も増えています。色んな働き方があるならば、色んな辞め方だってあってもいいのではないでしょうか。

学校では転職の方法や仕事の辞め方なんて教えてくれません。退職の際は様々な問題がありますが、そこにたった一つの答えを導き出すことはできないです。何が正しくて、何が間違っているかが決まったことではないのなら、これからの行動でいい方に向かうように努力すれば良いのです。

退職代行の選び方で損をしないために。