上司「これやっといて」→言われた通りにしたのに怒られるのはなぜ?
上司「なんでこんな簡単なことをできないんだ!」
いや、言われたことはやったのになぁ…。
目次
言われたことはやったのに怒られる原因
これやっといてと頼まれた仕事はしっかりとやったのに、なぜ上司は怒るのでしょうか。
原因は、上司の基準とあなたの中の基準の違いにあります。
上司の基準とあなたの基準
あなたよりも上司の方が仕事の理解が深いです。これは当たり前です。
経験があり、成果を収めてきたため、昇進して今の役職にいます。
経験があればあるほど、当たり前の基準は高くなります。
一方で仕事を始めたばかりの新入社員であれば、わからないことだらけです。
わからないから言われた通りのことをします。それは正しい事です。
余計なことをして迷惑をかけないように、言われた通りにやる。
間違ったことをしているわけではないのですが、あなたの中の基準を完璧にこなしたとしてもそれが上司の求めている基準でありません。
よくある「これやっといて」
例えば、コピーを取るように頼まれた場合で考えてみましょう。
上司「これ使うからコピー取っておいて」
言われたとおりにコピーして、上司に渡します。
上司「なんでできないんだ!」
初めのうちはなぜ上司が怒ったのか理解できません。
同じことを繰り返していれば、上司の怒りもヒートアップしていきます。
「自分はなにも悪い事をしていないのに何故怒られなければならないのか」
という思考回路が出来上がってしまうと、成長のチャンスを逃してしまいます。
態度が悪ければ仕事を教えたいとも思われなくなり、悪循環になっていきます。
そうならないために、一体どうすればいいのでしょうか。
一体どうすればいいの?
基準のギャップを埋めるためには、目的を知ることから
コピー取っておいてと言われたときに、上司は何を意図してあなたに頼んだのでしょうか?
上司が口に出してはいないけど、求めていることは沢山あるかもしれません。
考えられることは色々あります。
意図が分かれば、何をするべきか簡単にわかります。
コピーを頼まれたのが、会議のための資料なら、
資料の内容から何に使うものか読み取れれば一番いいですが、自分で考えてみても分からない場合は上司に聞くようにしましょう。
経験が少なければ初めからわかることは少ないです。
素直に聞くことで上司との基準のギャップが埋まっていきます。
もちろん、上司の裏の意図を考えることが習慣化したのなら聞く必要もなくなります。
じゃあそれを先に言ってよ…
何用だとか決まってるのなら、先にそれを言ってくれよ…と思うかもしれません。
あなたの言い分も正しいです。上司にもできることはあります。
本来であれば、わかりやすいように目的や必要な理由を言語化して伝えるべきです。
ただ、最初に話した通り上司の中での基準ではすべてひっくるめて「コピーしといて」なんです。
自分の中で当たり前になっていることを他人の当たり前と決めつけてしまうのが人間です。
日本では室内で当たり前に靴を脱ぎます。
海外では室内でも靴を履いたまま過ごすところもあります。
日本にいる外国人が部屋に土足で上がり込んできたら、
なんてことをするんだ!と思いますよね。
常識、基準は相手の中にあるものを知らないとそこに摩擦が生じます。
これは仕方ない事です。
しかし、幸いなことにあなたの上司には日本語が通じます。
読み取り切れない意図があるのなら質問をすればいいです。
何度も言うようですが、初めは誰だってできません。
上司だって新人の頃はできなかったことです。
今ではそのことを忘れているかもしれません。
あなたはそうならないように覚えておきましょう。
部下を持った時にはこの経験を思い出して、思考を言語化して伝えてあげましょう。
意図を読み取るとプラスアルファの仕事ができる
「これやっといて」と言われた場合は上司とのコミュニケーションのずれが原因で失敗することがわかりました。
上司の裏の意図を読み取る能力は、仕事のスキルとしてずっと活きていきます。
上司とのコミュニケーションのためだけにこの能力を使うのではなく、
あなたのために活かすようにしましょう。
上司「これやっといて」→これができればあなたのスキルになる
- 基準の差があることを意識する
- 目的を知れば、基準の差は簡単に埋まる
- 部下を持った時にその経験を活かす
- 意図を読む力は大事なスキル
自分がやったつもりでも、相手にしてみたらできてない。
この原因さえ分かってしまえば、あとは簡単ですね。
これから上司に何か頼まれたら、ここに書いてあることを思い出してみましょう。
慣れればすぐにできることです。
初めは難しくても必ずできるようになります。