新人がキレる!?困った新人の特徴とシーン別の対処-使えない・育たないを解決
先輩・上司「〇〇もう終わったー?」
新人「いや、まだです。」
先輩「え?あれから結構時間たってるけど…」
新人・上司「だって教えてもらってないですから。」
仕事を教える立場になった人なら、一度は見たことのあるシチュエーションではないでしょうか。

「なんだよあの新人!ムカつく!」と思ってしまいますが、この状況。
新人に説教したところであまり効果はなかったり、かといって無視し続けただけでも新人が伸びずに孤立したりして、会社やチームのお荷物となってしまうことは確実…。
「なぜ新人はこのような態度をとるのか。やる気がないのか。」と、ついきつく当たりそうになってしまいますが、余計ないざこざは避けてお互いに気持ちよく仕事をしたいものですよね。
新人がどのようなことを考えているのか。どんな人間であるかを理解し対処法を見つけ、より良い関係を築きましょう!
目次
教えてもらって当たりまえ新人君の特徴
「新人!このままではまずいぞ!」
何とかしてあげたいと手をかけたくなりますが、新人がなぜそのような状態になっているかという原因がわからなければ、何が有効的なのかもわからないです。
あなたが手を焼く新人は、この中の特徴に当てはまらないか確認しましょう。
- 生活できる給料があれば良い「仕事<プライベート新人」
- 仕事の楽しさが分からない「悩める子羊新人」
- やたらと権利を主張する「モンスター新人」

生活できる給料があれば良い「仕事<プライベート新人」
生活できる給料があれば良いと考えている新人は、仕事は生活費を稼ぐためのものと考えています。
「昇進していきたい!」という野望もないため、率先して難しい事をやろうとしません。
こういった新人は、スキルがないわけではありません。やる気がないように見えるものの、任された仕事に関しては積極的に取り組みます。
プライベートの時間を確保したい彼らにとって、残業は極力避けたいものであるからです。
「もっと頑張ればいいのに。」と感じるところですが、彼らは彼らなりに社会人生活を満喫しています。
学生時代との生活リズムや環境の違いから、現状に戸惑いを感じているかもしれません。
新しい出会いや刺激に胸を躍らせていて、仕事よりも私生活を優先しているだけかもしれません。
もしかしたらその新しさに慣れると、次に仕事に目を向けて意欲的に取り組む可能性だってあります。
この状態であれば、今の段階では叱って伸ばすより、褒めて伸ばす方向にシフトしましょう。
やる気も継続し、すぐに辞めてしまうような事態は避けることができます。
仕事の楽しさが分からない「悩める子羊新人」
仕事の楽しさが分からない新人は、やる気がないように感じるものです。
「今まで学んできたことを活かして仕事をしたい!」と考えていたものも、働いてみると忙しさや分からないことが多くあり精一杯。

もちろん、業務に慣れてくれば自ずと生き生きとしてきます。
しかし、先輩や上司のサポートなくしては、慣れる前に『この仕事向いていないから辞めよう。』となってしまうこともあり得ます。
こう感じている人は、真面目で責任感の強い性格であることが多いです。
怒られてしまったなぁ、と落ち込んで、気持ちを切り替える前にまた失敗してしまうと小さな負のスパイラルに陥っていきます。
できない自分と、期待される環境にあるギャップでイライラし、キレることもしばしばあります。
何か悩みを持っている様子であれば、優しく声をかけながら、時間を使って話を聞いてあげましょう。
答えを差し出すより、ただ聞くだけの方が救いになる場合もあります。
やたらと権利を主張する「モンスター新人」
やたらと権利を主張し、自らを守ることに全力しているのが「モンスター新人」のタイプです。
最近によく耳にする言葉、ブラック企業という言葉に感化され、雇われている立場の人の権利が注目されている現代。

そうして生まれてしまったのが、モンスター新人というわけです。
こうしたモンスター新人は自分のことを棚に上げて、職場のハラスメント探しやブラック企業認定に躍起になっています。
その結果、本来の仕事に手が回っていなかったり、注意された点を直すのではなく注意の仕方が気になって肝心の内容を聞いていなかったりと、中々に手を焼くことになるでしょう。
こういった人は、自分で気づくまで変わることはありません。
むしろ、どうにかしようとするほど、その勢いを増してひどくなる一方ですから、放っておきましょう。
また、あなたが心配して手を差し伸べたところで、ハラハラ(ハラスメント・ハラスメント)の犠牲になるだけです。
大抵の場合は権利を主張し続け、会社に聞き入れてもらえずに勝手に去っていきます。
明日から使える!面倒な新人の対処法
新人が上司にキレる、キレて帰るといったことは、今後も経験するはずです。
そこで、明日から使える面倒な新人の対処法を以下のシーン別で紹介します。
- やる気のない新人
- 新人がキレて帰る
- 上司にキレる
- 挨拶しない新人
- 使えない新人
やる気のない新人
やる気のない新人は、理想と現実のギャップに苦しんだり、仕事内容や配属に不満を抱えていたりします。
そのほかにも、以下の考え方は当てはまる人が多いでしょう。
- ルーティンワークに飽きた
- 上司の態度に辟易する
- 交流がなく孤独を感じる
こうしたやる気のない新人には、成功体験を積む場を設けたり、メンター制度の導入でやる気を高めたりする方法がおすすめです。
また、具体的なキャリアプランを用意して、将来像を明確にするのも良いです。
そこに至るまでに何が足りていないのか、どのようにするべきなのかという具体案があると、目標ができて働きやすくなります。
各ステップは、できるだけハードルの低くすると、達成感を感じやすくモチベーションを保ちやすいでしょう。

新人がキレて帰る
新人がキレて帰る場合は、指導の方法に間違いがなかったかを考えます。
言葉は汚いですが、「新人なら〇〇であるべき」という考え方は古く、自分の業務が終わればそれだけで働きは十分です。
こうした偏った価値観がなく、第三者からみて指摘がおかしくない状態であれば、キレた新人に原因があるはずです。
定時にならずに帰ったり、契約を明確に違反したりする場合は、上司へ報告して適切な対応が望ましいです。
一方で、偏った価値観や仕事の押し付け、こうあるべきという会社の風習を押し付けるのはタブー。
例えば、「定時だから先に帰っていいよ」といっても「察して残業しろよ」と考えていたりしませんか?

会社という組織全体でみたとき、もしかしたら先輩・上司側に問題があるかもしれません。
古きよき商習慣は重要ですが、働き方やその意味が変わってきた現代では、こうした対処は望ましくないでしょう。
上司にキレる
新人が上司にキレる場合、怒りの伝え方に問題があったり、お互いの期待値に違いがあったりします。
これまで溜まっていた怒りをそのままぶつけてしまうかもしれませんし、仕事にかこつけてプライベートまで口を出すことも少なくありません。
先輩・上司側で考えられる原因は、以下のものがあります。
- 頼みやすいから仕事を何度も依頼する(ほかに手が空いている人に言わない)
- プライベートまで口出しする
- 自分の当たり前を新人に押し付ける
- 期待値を明確に伝えずに「できていない」と膝下叱責する
一方で、新人には以下の原因が考えられます。
- 自分の意思を伝えられていない(遠慮や空気を読む)
- 期待値の確認をしていない
- 理想と現実とのギャップでイライラしている
先輩・上司にキレる新人がいる場合、まずは自らの問題を正してみましょう。
その上で、改善してもいつもキレる場合は「新人側の原因」を疑い、職場・チーム全体の改善に取り組みます。
それでも改善しない場合は、さらに立場が上の人と相談して「具体的にどのような影響があり、どうして欲しいのか」を伝えてみてください。
業務効率化・円滑化が叫ばれる昨今、すぐにキレる従業員の存在は社内全体で改善すべき問題と捉えてみましょう。

挨拶しない新人
挨拶しない新人の対処は、自ら挨拶を続けることです。
できることなら、挨拶そのものを社内やチーム全体でルール化していくのも良いでしょう。
ただ、挨拶しないから「新人が悪い」という考え方はストップ。
挨拶ができなくても仕事をこなしている場合がありますし、そもそもテレワークでは挨拶そのものを必要としないことも多いです。
もし、言葉で挨拶が難しいなら社内のコミュニケーションツールとして、チャットの導入を検討するのも良いです。
ICT化が進み、遠隔でもコミュニケーションをとれる状態にできれば、業務を円滑化できることもあります。
くれぐれも、挨拶だけが仕事として扱わないようにしましょう。
使えない新人
使えない新人への対処は、『何ならできるのか』の明確化です。
例えば、使えないと感じるのはどちらのパターンでしょうか。
- 自分が頼んだ仕事を遂行できない
- 会社から課せられた仕事を遂行できない
もし、前者の場合ならそれを遂行するだけの知識・経験・スキルがあるか確認します。
その上で、足りないものを補って「これなら使える」という状態まで育てる「新人教育」が必要でしょう。
一方で、後者の場合は本来の実力が発揮できていなかったり、何からはじめたら良いのか悩んだりするパターンです。
そもそもの想定と現実のギャップによって、できると思っていたことができなかったこともあるはずです。
その場合は、「本来の実力を発揮できる状態」になるまでの教育が必要です。
たしかに、使えない新人はお荷物として考えるものですが、使えないと決めつけて教育しないのは、また別の問題です。
教えてもらって当たりまえ新人のやる気スイッチとは?
教えてもらって当たり前となっている新人は、意外にやる気スイッチが入るまでに時間がかかります。
そして、働き方改革や新たな世代の風が吹き込むことで、以下の風潮があるのも事実でしょう。
- 昇格・昇進の価値が低下している
- やりがいを見つけられない

新人のやる気スイッチを押すために、どのような考え方があるのか知っておくと、今後の対処法を考えやすくなります。
昇格・昇進の価値が低下している
筆者の感覚ですが、2020年以降は昇格・昇進の価値が低下していると考えられます。
生活資金を確保した上でプライベートの時間も大切にしたいと考えている場合、昇格昇進は興味がないどころか避けたい傾向にあるからです。
最近の若者、というと聞こえが悪いかもしれませんが、意外に「車や家といった資産には興味がない。」といった話をよく聞きませんか?

「なんで?車ほしくないの?」と聞くと、返ってくる答えは大抵決まっています。
「だって買うお金がないし、なくても生きていけるし。」
この”なくても生きていける”という部分が重要です。
お金が無くても、欲しいものであれば買います。しかし、彼らにとって車は、そこまでして(苦しい思いをしてまで)ほしいものではありません。
給料でも同じこと。仕事に求める条件は、安定した収入。そしてプライベートの時間が確保できるかどうか。
- 同僚を差し置いて昇進したい!昇進したい!
そんな一生懸命さは、彼らには必要ないものなのです。
やりがいを見つけられない
どんなことで仕事に対するモチベーションが上がるかは、人それぞれです。
しかし、やりがいを見つけられなければやる気は出ませんし、仕事は長続きしないでしょう。
どんな人にも効く一番良い方法は「この人のために働こう!この人となら仕事が楽しい!」と思わせることです。

そういった場合、教えてもらって当たりまえ新人君はだれも認めてくれる人がいないと腐ってしまうかもしれません。
- 少し優しくしてみる
- 少しいつもよりも丁寧に接してみる
たったそれだけで信頼関係を構築できますから、その「少しの気持ち」があるだけで結果は大きく変わってきます。
悩んだときは、雑談を増やすだけでどんな人間かわかり、自然に話ができるようになります。
- どんな趣味があるのか
- 何が好きなのか
双方からの歩み寄りがあってこそ、信頼関係が築けるのではないでしょうか。
新人に仕事を教えることはメリットが多い
新人に仕事を教えることは、意外にメリットが多いことって考えたことはありますか?
- 仕事の理解度が上がる
- できる仕事が増える
- 仕事を消化するスピードが上がる
- 任せられる仕事が増える
- 業務全体が円滑に回る
- あなた自身まで評価される
これは一例ですが、実際に仕事の理解度が高まり、新人が使えるやつになるだけで起きる好循環です。
社会人一年目は、正直まだ子供です。
子供に教えるように根気強く接していかなければなりませんし、誰にでもわからない時期があります。

「それでも分かりやすく教えてあげる。」それが先輩であり、上司であり、一緒に働きたいと思える人物像ではないでしょうか。
自分がやった方が早いと思っても、長い目で見れば一緒にやりながら教えると、育てている新人が成長して楽しみが増えます。
まとめ
- 新人はどんな人間か把握しましょう
- 育てるつもりで根気強く接しましょう
- 信頼関係は想像以上に大事
教えようにも、本人のやる気が出なければ難しいです。仕事を教えるよりも新人を個人として見て、尊重することの大切さもご理解いただけたかと思います。
教えてもらって当たりまえ新人の特徴を頭の片隅において意識するだけでもイライラは半減するかもしれません。
もうイライラしなくてすむかもしれません。一つの関係からよりよい職場になっていくと良いですね!
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